タラは1匹で150万から300万の卵を産みます。 これによって生物は、生き残るのに都合のよいものが選び出されるのです。, 白然界でおこなわれている、このような選び出しは自然選択といってダーウィンの考えの中心になっています。, この考えをもとにすると、そのころまでの生物研究で集められたいろいろな事柄が、はっきり説明できるようになりました。, エダシャクトリムシは木の枝に似ていて敵に襲われることが少なかったので、生き残っているのです。 ソトコトの連載「生命浮遊」でおなじみの福岡ハカセが訳者をつとめた『ダーウィンの「種の起源」ーはじめての進化論』。世界を変えたダーウィンの名著を、美しい絵と文章でわかりやすく語りなおした、大人もこどもも楽しめる科学絵本です。, なぜ生きものは環境にあわせて、さまざまな見かけや性質を身につけることができるのか? ライエルの地質学の本も、ダーウィンの考えに大きな力をあたえています。, ビーグル号の航海で、ダーウィンは、体を壊してしまいました。 大切な人への誕生日プレゼント。子供へのとっておきのギフトは、思いを込めて本を贈ろう。老舗店「クレヨンハウス」の人気スタッフが選ぶ誕生日におすすめの本は、美しい絵とわかりやすい文章が魅力の科学絵本『ダーウィンの「種の起源」 はじめての進化論』。 発達障害の僕が発見した「全身ユニクロでも感じがいい人」と「服で損している人」の決定的な差. 進化と言えばダーウィンというほど、ダーウィンは偉大な人物です。しかし結局ダーウィンの唱えた進化論って何だろうと思っている人も多いのではないでしょうか。今回はダーウィンの進化論をわかりやすく解説します!, ダーウィンの進化論では、「生き物は自然選択によって環境に適応するように進化する」と考えます。この理論のポイントは「適応」と「自然選択」の2つです。順番に見ていきましょう。, 適応とは生き物が環境に適した姿形になっていることです。ダーウィンはガラパゴス諸島にいるフィンチという鳥を適応の例として紹介しています。ガラパゴスのフィンチは食べるものによっていろいろな種に分かれています。その中の一種のムシクイフィンチは木の幹にもぐっている芋虫をぼじくりだして食べます。ムシクイフィンチのくちばしは細くとがっています。この形は、木の幹から幼虫を引っ張り出すのに向いています。なのでムシクイフィンチはくちばしが食べ物に適応していると言えます。, なぜ生き物は環境に適応しているのでしょうか?なぜムシクイフィンチのくちばしは芋虫を食べるのに適する形なのでしょうか?この疑問に対してダーウィンが出した答えが自然選択による進化です。自然選択によって環境に適応したものが選抜されていくと考えました。自然選択は以下の2つの条件がそろえば自動的に(自然に)起こる現象です。, 環境に適応する形質が遺伝しなければ、適応する能力は次の世代に受け継ぐことができません。遺伝子によって生き残りやすさや子孫の数が影響を受ける必要があります。また選択は選ぶ数よりもたくさんの選択肢が必要になります。かわいそうな話ですが、自然選択が起こるには選ばれずに死んでいく個体が生まれてくる必要があります。, 適応と自然選択がわかったところで先ほどのフィンチの例をこの2つで説明してみましょう。フィンチのくちばしの形や大きさが様々ですが、これはそれぞれの個体が持っている遺伝子によって決まっています。くちばしが長い個体はくちばしを長くする遺伝子をもち、くちばしが太い個体はくちばしを太くする遺伝子を持っています。フィンチの集団がいたとして、その集団が芋虫を食べる集団だったとしましょう。芋虫は木の幹に隠れているので探してつまみ出すにはくちばしは細く鋭い方が有利です。ここで自然選択が働きます。そのため細く鋭いくちばしをつくる個体が生き残りやすくなります。生き残った個体が子どもを作り、芋虫を捕まえやすいくちばしの形が遺伝していきます。そうすることで、親から子どもへ世代がうつっていくごとに集団にいるフィンチのくちばしはどんどん芋虫を捕まえやすい形になっていきます。最終的には芋虫を捕まえやすいくちばしに進化します。これが適応です。フィンチにはムシクイフィンチの他に、サボテンフィンチやオオガラパゴスフィンチがいます。サボテンフィンチのくちばしはサボテンの花や果実を食べやすいように長く鋭くなっていて、オオガラパゴスフィンチでは硬い種を割りやすい大きなくちばしになっています。それぞれのくちばしも環境に適応するように進化しています。, ダーウィンの唱えた進化論は生物学の中の大きな業績のうちの1つです。しかしダーウィンが生まれた1809年にはすでに生き物が進化するという考えが生まれ始めていました。古い地層から出てきた化石が今生きている生き物とは異なっていることはわかっていました。つまり進化という概念自体はダーウィン以前から生まれていました。またどうやって生き物が進化するかについては、ラマルクが「キリンの首が長いのは何世代も頑張って首を伸ばして高い木の葉を食べていたからだ」と唱えていました。ではダーウィンの最大の業績はなんだったのでしょうか?それは進化の原因として自然選択を見つけたことです。ラマルクの唱えていた進化の原因は獲得形質の遺伝でした。先ほど紹介したキリンの首の例にもありましたが、個体が頑張ったことが子どもに受け継がれるということです。しかしこれは間違っています。どんなに頑張ったってそれが子孫に伝わることはありません。筋トレを頑張ってマッチョになっても生まれてくる子どもがマッチョになることはありませんよね?それと同じことです。首が長いと高い木の葉まで食べることができ、生き残りやすかったため、首が長いキリンだけが生き残ったというのが正しい進化の道筋です。このような自然選択による進化のメカニズムを提唱したことがダーウィンの大きな業績です。, ダーウィンは進化の原因として自然選択を見つけました。しかし自然選択だけが進化の要因ではありません。自然選択の他に進化の要因として考えられているものはあります。いくつか紹介しておきます。, 自然選択によって進化が起こるには個体ごとにちょっとずつ変わった特徴を持っている必要があります。みんな同じ特徴ではみんな等しく生き残りみんな等しく子孫を残してしまうからです。このちょっとずつ変わった特徴(変異)を作っているのが突然変異という現象です。突然変異は遺伝情報を記録しているDNAに起こります。進化の出発点はDNAというミクロの世界なのです。, 自然選択は変異が有利か不利かによって生き物を進化させますが、運によって進化することもあります。これは遺伝的浮動と呼ばれています。個体数がとても小さくなった時に強く働く進化の原因です。例えば嵐がやってきて、森のリスたちがたくさん死んでしまったとしましょう。その結果リスが10匹しか残らなかった場合、もともとたくさんのリスが持っていた遺伝子もなくなってしまうことがあります。亡くならないまでも遺伝子の割合は大きく変化します。ちょっとわかりにくいのでコインを投げることをイメージしてみてください。コインを投げて表が出る確率は50%、裏が出る確率も50%です。しかし4回コインを投げる時、確実に2回が表になるとは限りません。4回表が出ること(表が100%)もあれば、1回も表が出ないこと(表が0%)もあります。このように回数が少ないと本当の割合から大きく離れた割合になることが多くあります。進化においてこの影響を遺伝的浮動と言います。, 今回はダーウィンの進化論についてまとめてみました。生き物が環境に適応しているのは自然選択によって遺伝子が選抜してきたからです。 自然選択は進化を語る上でとても大切な原因です。しかしそれ以外にも生き物が進化するには突然変異や遺伝的浮動が関わっています。, 進化って本当に起こっているのか?進化が起こった証拠はたくさんあります!自然選択説は検証されていますし、生き物の形の記録やDNAの塩基配列から進化が起こっているということは確認できます。進化の概念の証拠について紹介していこうと思います。, 遺伝子という言葉は良く耳にします。遺伝子に関わる話題は意外に多いですが、遺伝子に関連するゲノムやDNAについてあまり説明されないことが多いです。今回は遺伝子とはなにかということについて基礎的なところから詳しく解説していこうと思います。, みなさん、生物学楽しんでらっしゃいますでしょうか?高校の授業で生物や生物基礎を学んでいるけど全然おもしろくない!なんて思っている人もいるかもしれません。そこで今回は大学で生物学を学んでいる私が生物学の魅力やおもしろさを紹介しようと思います。, DNAの二本鎖のうちどっちがセンス鎖で、どっちがアンチセンス鎖かわからなくなったことはありませんか?さらに鋳型鎖という言葉まで出てきてもう頭はパニック。私もそのような状態になったことがあります。そこで今回はセンス鎖、アンチセンス鎖そして鋳型鎖をまとめて解説したいと思います!, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, 生物系大学院生。高校卒業後、宅浪1年を経て、国公立大の生物学科に進学しました。ここでは、生き物が自然界を生き抜くためのしくみを解説しています。大学生には授業を、大学院生には研究室を、社会人には社会を生き抜くためのヒントにしていただければなぁと思っています。, 進化とは何か。実はポケモンの進化は生物学的には正しくありません。進化は、生物学の中でとても重要な概念です。なぜならこの世界の生き物を作り出したプロセスが進化だからです。今回は、生物学的な進化の概念や突然変異、自然選択について詳しく解説します。, 秋になると葉っぱが色づき、山々は黄色や赤色になります。このきれいな光景は植物の体の中の変化によって生み出されています。今回は紅葉の起こる仕組みと、そもそもなんで木は紅葉するのかということ解説していこうと思います。, エピジェネティクスとは比較的最近注目されてきている生命現象です。ちょっと複雑な現象なのでわかりやすく解説していきたいと思います。今回は大体のイメージをつかめるようにしました。まずはエピジェネティクスとはどんな現象なのかをざっくりと理解していきしましょう。. 〘名〙 社会は歴史的かつ必然的に一定の方向にむかって進化・発展してゆくとする学説。スペンサーはその代表的思想家。→. また、当サイトで提供する用語解説の著作権は、(株)朝日新聞社及び(株)朝日新聞出版等の権利者に帰属します。 私たち人間もまた、サルの仲間から進化して、いまのようになったというのです。, ですから「人間の祖先がサルの仲間であり、もっと遡れば爬虫類であり、アメーバの仲間だった」ということは、たいへんなことでした。, ところで、ダーウィンは進化論を「種の起原」という本にまとめました。 ビュフォンが、神様を褒め称えるために集めた材料はダーウィンの進化論にとって、都合のよいものばかりでした。, 進化論はかんたんな生物が自然選択によっていまのように複雑な生物にかわってきたことを、教えてくれました。, これはキリスト教の教えとは、だいぶ違っています。 そこで、イギリスの田舎に帰り、家畜や作物が、どんなにかわっていくかを調べたのです。, 家畜や作物は、人間が適当なものを選び出しながら何代も育てていくと、ずいぶん違った生物ができてきます。, 「人口の増え方が大きいと、暮らしに必要な食べ物などが足りなくなって飢えや貧乏や戦争がおこり病気も増え、人口が減って、ちょうどよくなる」というのです。, 実際、そのころのヨーロッパでは、こうした不幸なことがおこる心配がいつもありました。, ダーウィンは、それを自然界の生物と考え合わせてみました。 勝った人は、すばらしい金持ちになり、負けた人は非常に貧乏になりました。, ダーウィンのいうように、生物に激しい生存競争があるなら人間の社会にも、このような生存競争があっても当たり前だという考えかたさえ、うまれてきました。, 動物や植物の世界のできごとをそのまま、人間の社会に当てはめたり、人間の社会の出来事から動物や植物の世界のことを推し量ったりすることは、誤りなのです。. もう1つの「進化論」 進化論というとチャールズ・ダーウィン(1809~1882)が有名だが、生物が進化するという考えはダーウィン以前からあった。 進化論がイラスト付きでわかる! 生物は不変のものではなく、長期間かけて次第に変化してきたという見解 概要 生物は不変のものではなく、長期間かけて次第に変化してきたという見解、あるいはそれについての議論。 歴史 その発想自体は古代ギリシアや古代中国などから存在している。 この生き残るための競争を生存競争といいます。 進化説の確立進化説のあらましが、本当に築かれたのは、19世紀の中ごろになってからのことです。イギリスのチャールズ=ダーウィン(1809~1882)が、1859年にあらわした。有名な「種の起原」という本の中で、生物の進化のしくみや、理由を説明 定価:本体2,300円+税 Copyright © sotokoto online, Inc. ALL rights reserved. 進化と言えばダーウィンというほど、ダーウィンは偉大な人物です。しかし結局ダーウィンの唱えた進化論って何だろうと思っている人も多いのではないでしょうか。今回はダーウィンの進化論をわかりやすく解説します! こんにちは島倉です。今回はダーウィンの進化論についてお話をしたいと思います。ダーウィンの進化論から学ぶことダーウィンの進化論とは高校の生物で習ったお話ですが、ダーウィンの進化論は、最も強いものが行き残るわけではなく、最も賢いものが生き残るわ 福岡伸一 訳 チンパンジーのヒトへの進化も、だんだん道具や火を使う新しい環境への適応していった結果, 生物を構成する元素などがあっても、それがどう適応して生命に繋がるのか説明がないから. それぞれ創造論とは「ヒトは神が創造した」という説で、進化論とは「ヒトはチンパンジーから進化した」という説です。, 今回は、進化論を初めて定説したイギリスの地質学者・生物学者『チャールズ・ダーウィン』にもふれながら、そんな「人類の起源」について見ていきます。, 最近では、信徒らによる創造論に偏った意見もよく目にしますが、この記事では、より公平な目線で解説します。, チャールズ・ロバート・ダーウィン(Charles Robert Darwin)は世界一周のビーグル号による探索の結果、進化論にいたり発表しました。, 進化論は冒頭で紹介したように、「生物は時代を超えて進化することで多様化してきた」という説になります。, ダーウィンの進化論では、進化論の中でも「自然選択説(Natural Selection)」というアイデアが大事です。, 理論的にも、生物は子孫を残すために、より生き残る術がある種類と繁殖しようと思うのは納得ですよね。, また、ダーウィンの時代にはまだ解明されていませんでしたが、今では遺伝子の突然変異によって種の多様化していったと考えられています。, そして、そのたくさんの多様性の中でも、環境に適したものが残っていくことで進化していくのです。, こう考えてみると、チンパンジーのヒトへの進化も、だんだん道具や火を使う新しい環境への適応していった結果と読み取れますね。, このように、ダーウィンの説をベースに発展させた進化論が、今では一般的に知られていますよ。, もしダーウィンがどのようにして、進化論に至ったのかを知ってみたいなら、ぜひ彼の著作した『種の起源(光文社古典新訳文庫)』を読んでみてください。, この意見には、まったくと言っていいほど根拠もありませんし、神がいる証明ができた訳でもありません。, それでも支持されているのは、ダーウィンの進化論の考え方では間違った事実がたくさん見つかってきたためです。, しかし、キリンを例にとっても、首が短い種類のキリンは見つかっているのですが、長い首と短い首の中間に当たるキリンの種類(中間種)が見つかっていないのです。, なぜなら、生物を構成する元素などがあっても、それがどう適応して生命に繋がるのか説明がないからです。, 最後に、近年創造論に熱が入っている理由が、2018年の遺伝子データ解析の結果によるものです。, データ解析の結果からは、「現存する90%の生物が10万年〜20万年前に誕生した」という結果が得られました。, これはつまり「だんだん」ではなく、突然「ドバッと」生物の種類が増えたことがわかりますよね?, もし遺伝子データを解析したM.Y.ストークルとD.S.タラーの論文『Why should mitochondria define species?』を読みたいなら、こちらで無料公開されています。, このように、新しい発見の説明が難しいとなった結果、「神が作ったんだ」と神に丸投げしたのが創造論になりますよ。, まず、創造論にあった中間種が見つかっていないという論点に対して、化石が残らなかったという反論があります。, というのも、中間種は進化の途中であるため残る数が少なく、結果化石として残る可能性が低いからです。, もっとも、中間種が見つかれば早いのですが、そうでもないと水掛け論になってしまいます。, 突然変異説は、その名の通り、突然変異によって種の多様化がおこってきたと考えています。, なので、何らかの突然変異で多くの生物が10万年〜20万年前に生まれたのかもしれません。, また、進化論の一部ではあるので、自然選択説もあり、突然変異説もあるという共存も可能です。, このように、この記事では「人類の起源」にまつわる進化論と創造論についてお話ししてきました。, もしダーウィンのように、偉業を成し遂げた科学者を知りたいのなら、「近代細菌学の祖」とも呼ばれる『ルイ・パスツール』がおすすめです。, 他にも、有名な物理学者「アルベルト・アインシュタイン」による業績をまとめた記事もあります。, もし彼の名前しか知らないのなら、ぜひこの機会にどんなことを成し遂げたから有名なのかを読みるといいですよ。, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, 【面白くなる勉強法!の伝道師】 ■ IB 43/45 ■トフル107点 ■世界トップ30以内の海外大学在学 ■世界トップ10以内の大学にも合格, 与えられた課題のみをこなす日々 → 海外留学を機に勉強が好きに → 勉強を面白く!モットーにブログ開設, 自然選択説では、より環境に適した生物の種が残り、適さなかった生物は淘汰される「適者生存」が唱えられています。, ルイ・パスツールの業績(白鳥の首フラスコの実験、ワインや牛乳、医療器具の低温殺菌法、ワクチン開発など)を初心者向けに解説します, アインシュタインの学ぶ姿勢を知れば、勉強が好きになるかも !? トーマス=ハックスリは、考えの古い人たちと激しく議論しました。, そして1860年のイギリス学術協会の集まりでハックスリはダーウィンの考えの正しさを述べ、進化論は勝利を治めました。, 人間が特別なものでないことがはっきりすると神様が特別につくった偉い人というものもないことにあります。, うまれたときは、みんな同じ仲間なのです。 ダーウィンはビーグル号という軍艦に乗って世界をまわり、いろいろな生物を観察しました。 こうしているうちに、彼の頭の中には生物進化の考えが固まってきました。, そして、たくさんの商船を動かし、また、探検の船や軍艦を世界の各地に送りました。ビーグル号は、そのような軍艦の1つでした。, ですから、イギリスの産業と商業が、進化論をつくるもとになったともいえるのです。 この夏に読みたい、大人もこどもも楽しめる1冊! ダーウィンの「種の起源」ーはじめての進化論, 日本語版の目玉は、なんといっても福岡ハカセの訳者あとがきです!子どもの頃は当たり前にあったセンス・オブ・ワンダーを、おとなになっても持ち続けることの大切さがあらためて心に刻まれます。ダーウィン、ラデヴァさん、昆虫少年だったころの福岡ハカセという3人のナチュラリストが、時代や空間を超えてつながっているように感じました!, 日本語版もうひとつのこだわりは、「おすすめする本」です! 原書では3冊しか挙げられていなかったので、福岡ハカセとご相談のうえ、日本で現在入手できるダーウィンや進化論をもっと深く知るための本をたくさんあげました。初版時にはまだ邦訳が出ていなかったため泣く泣くリストから外したGrandmother Fishという絵本があったのですが、その後、なんと恐竜博士・真鍋真先生の翻訳で『わたしはみんなのおばあちゃん』というタイトルも出版が決まり、重版分の2刷以降のリストには追加しています。, 生物学用語を巻末の「用語一覧」で説明しています。福岡ハカセから「これから生物学や科学に興味をもつ子どもたちのために、日本語訳だけでなくもとの英語も併記しましょう」とご提案をいただきました。とても細かいこだわりなのですが、このおかげで、これから生物学を専攻する学生にも役に立つような用語集となったのでは、と思っています。, 海外で製本を行っているため、イラストの位置や吹き出しの大きさ、文字を入れるスペースを日本サイドで触ることができませんでした。福岡ハカセにもなるべく短く、でもわかりやすく翻訳いただくというご無理をお願いしました。, 手描き風の書体DarwinNewはラデヴァさんの描き文字から、この絵本のために作成された英文書体なのです! 日本語版では、最初の見返し裏の英文クレジット表記で使用しています。ぜひ原書の雰囲気を味わってください!. A4変型・カラー・64頁 しかし海はタラでいっぱいにはなりません。, 多くのタラは、子どものうちに敵に襲われ少しのタラだけが生き残るのです。 ©The Asahi Shimbun Company / VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved. ダーウィンの「種の起源」 はじめての進化論 世界を変えたダーウィンの名著を,美しい絵と文章でわかりやすく語りなおした,すべての人のための科学絵本. (さらしな・いさお)。東京大学総合研究博物館研究事業協力者、明治大学・立教大学兼任講師1961年、東京都生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。民間企業を経て大学に戻り、東京大学大学院理学系研究科修了。博士(理学)。専門は分子古生物学。東京大学総合研究博物館研究事業協力者、明治大学・立教大学兼任講師。『化石の分子生物学』(講談社現代新書)で、第29回講談社科学出版賞を受賞。著書に『宇宙からいかにヒトは生まれたか』『進化論はいかに進化したか』(ともに新潮選書)、『爆発的進化論』(新潮新書)、『絶滅の人類史』(NHK出版新書)、共訳書に『進化の教科書・第1~3巻』(講談社ブルーバックス)などがある。, 生物とは何か、生物のシンギュラリティ、動く植物、大きな欠点のある人類の歩き方、遺伝のしくみ、がんは進化する、一気飲みしてはいけない、花粉症はなぜ起きる、iPS細胞とは何か・・・。分子古生物学者である著者が、身近な話題も盛り込んだ講義スタイルで、生物学の最新の知見を親切に、ユーモアたっぷりに、ロマンティックに語る『若い読者に贈る美しい生物学講義』が発刊された。出口治明氏「ドーキンス『進化とは何か』以来の極上の入門書」、養老孟司氏「面白くてためになる。生物学に興味がある人はまず本書を読んだほうがいいと思います」、竹内薫氏「めっちゃ面白い! こんな本を高校生の頃に読みたかった!!」、山口周氏「変化の時代、“生き残りの秘訣”は生物から学びましょう」、佐藤優氏「人間について深く知るための必読書。」と各氏から絶賛されたその内容の一部を紹介します。, 進化論というとチャールズ・ダーウィン(1809~1882)が有名だが、生物が進化するという考えはダーウィン以前からあった。古くは古代ギリシャまで遡れるが、ここではダーウィンが生きていた19世紀の状況を見てみよう。, ダーウィンの『種の起源』が出版されたのは1859年だが、それより15年前の1844年に、イギリスのジャーナリストであるロバート・チェンバーズ(1802~1871)が『創造の自然史の痕跡』を出版した。この本の中で進化論が論じられている。, その進化論は、生物だけでなく、宇宙や社会などすべてのものが進歩していくというものだった。そのような進化を、チェンバーズは「発達(development)」という言葉で表した。, また、イギリスの社会学者であるハーバート・スペンサー(1820~1903)も『種の起源』が出版される前から進化論を主張していた。, スペンサーもチェンバーズと同様に、生物だけでなく宇宙や社会などすべてのものが進化していくと考えていた。, ちなみに、現在「進化」のことを英語で「エボリューション(evolution)」というが、これはスペンサーが広めた言葉である。進化の意味で「エボリューション」を使ったのはスペンサーが初めてではないが、人気のあった彼が使ったことで、この語は広く普及したのである。, このようにダーウィンと同時代の進化論者たち(チェンバーズはダーウィンより7歳年上で、スペンサーは11歳年下)は、進化を進歩とみなしていた。こういう考えの根底には、「存在の偉大な連鎖」と共通する「生物の中でヒトが最上位」という考えがあったのだろう。, 一方、ダーウィンは、進化を意味する言葉として「世代を超えて伝わる変化」(descent with modification)をよく使っていた。この言葉には進歩という意味はない。しかし、この言葉は広まらなかった。広まったのは「エボリューション」の方だ。, つまり、19世紀のイギリスで広く普及したのは、ダーウィンの進化論ではなくて、スペンサーの進化論だった。, そして残念ながら、その状況は21世紀の日本でも変わらないようだ。名前としてはスペンサーよりもダーウィンの方が有名だけれど、進化論の中身としてはスペンサーの進化論が広まっているのである。, でも、スペンサーの進化論は、本当に間違いなのだろうか。進化には進歩という側面だってあるのではないだろうか。, 生物が進化すると考えた人はダーウィン以前にもたくさんいた。でも、チェンバーズもスペンサーも、みんな進化は進歩だと思っていた。進化が進歩ではないことを、きちんと示したのは、ダーウィンが初めてなのだ。それではダーウィンは、なぜ進化は進歩でないと気づいたのだろう。.

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